過去のGainer / Processing記事はすべてWindows環境で動かしてきた。しかし、今手元にあるノートPCはMacBook Pro。外で開発 / デモをするには、こちらにも環境を構築しなくてはならない。なおかつ、GainerをMode 7で動かすにはライブラリを修正してビルドする必要がある。

なので、今回はソースコードからビルドして環境を構築してみた。

環境構築

subversionの準備

ソースはsubversionリポジトリから入手するので「svn –version」と叩いてみる。するとなぜかぞろぞろとエスケープされたunicodeが出てきて、たいへん心臓に悪い思いをした。subversionを明示的にインストールした記憶はないので、どうしたものかしばしハマる。

いろいろググった結果…

  • subversionの再インストール
  • 環境変数の設定

が必要だった。

subversionの再インストール
sudo port uninstall -f subverison
sudo port clean --all subversion
sudo port install subversion +unicode_path

あわせて「UTF-8-MAC問題」(日本語ファイル名がうまく扱えない問題)が解消するらしい。

環境変数の設定

.bashrc / .zshrcあたりに以下を追記しておく。

export LANG=ja_JP.UTF-8
export LC_CTYPE=C
export LC_ALL=$LANG

$LANGは既に設定してある場合が多いだろう。未設定だとsvnコマンドを叩いたときに警告される。しかし、LC_ALLは気がつかなかった…。

Processingの準備

subversionの準備ができたらソースを入手してビルドしよう。やってることはオフィシャルのドキュメントそのまんまだけど。

ソースコードの入手
cd /path/to/
svn co svn://processing.org/trunk/processing

「processing」ディレクトリが生成され、そこにソースコードが展開される。

ビルド
cd /path/to/processing/build/macosx/
./make.sh
インストールと動作テスト

以下はお好みで、/Applicationsにsymlinkを張っておく。

cd /Applications/
ln -s /path/to/processing/build/macosx/work/Processing.app

アプリケーションとして実行するとIDEが起動するので、File→Examplesで適当なスケッチを開き、動作確認しておこう。

まとめと次回予告

これで、MacでもProcessingによる開発ができるようになった。近いうちに「Gainerとの連携テスト」「Arduinoの開発環境構築」を行う予定。

subversion

Subversion の 日本語文字化け UTF-8 問題 – 雑記

http://d.hatena.ne.jp/ken-ton/20081123/1227426844

Yakitara: port install subversion+unicode_path

http://blog.yakitara.com/2009/08/port-install-subversionunicodepath.html

processing

Build » Develop Processing

http://dev.processing.org/build/