ITpro Challenge! 2008に参加する
毎度おなじみ、仕事に穴を開けての勉強会参加。しかし今回は特に前のめり。あの47氏の講演があるのだ、テンションが上がっても仕方ないだろう。
同僚もどんどん参加申し込みをして、気づいたら5人組という大所帯になっていた。ちょっと社内が閑散としてしまうのが心配だが、これも「仕方ない」で済ませることにする。
【リンク集】
ITpro Challenge! 2008 : ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/ev/itc2008/index.html
ITpro Challenge! 2008本番です!–速報レポート&リンク集:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20080904/314172/
金子勇 (プログラマー) – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%AD%90%E5%8B%87_(%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%BC)
今回は技術みっしりな話より「プログラマとしてどうあるべきか」の精神論が主体。各講演についてはIT Proに詳細レポートがあるので、気になったフレーズとそれについての感想を中心に書いていく。
- 「モバゲータウンをこうして作った」
川崎修平(かわさき しゅうへい)
ディ・エヌ・エー 取締役- 気になったフレーズ
- 自分が作りたいものを作るのがよいサービスを作るコツ
- 自分が作りたいサービスとユーザが使いたいと思うサービスが一致するように訓練
- 基本的にひとり自宅で開発
- メリット
- 大部分の時間を本質的なことに割ける
- システム全体に統一感ができる
- デメリット
- ひとりよがりになる危険
- 人依存が強すぎる
- メリット
- こんな環境で作れるのが理想
- 作家と編集者のような関係
- 苦手なところは専門家に任せられる
- 感想
- なにより「コントロールできる環境」「よい環境」を重要視していることが伝わってきた
- 「ユーザが使いたいと思う」ことに対しての感覚を磨くのも重要
>好きになる努力を放棄しちゃいけない - ひとり開発うらやましい
- 気になったフレーズ
- 「オープンソースで育つエンジニアリング・スキル」
奥地秀則(おくじ よしのり)
Nexedi 代表取締役社長- 気になったフレーズ
- あなたの存在が重要であるということ
=あなたの代わりを見つけるのが簡単ではないということ - ×:できないから、やらない。
○:やらないから、できない。
でも、未知の世界は怖い。- 楽観的な現実主義
- 保守的な冒険
- オープンソース重要
- スキルアップ
- 他のプログラマとの交流
>コードで対話ができる
- あなたの存在が重要であるということ
- 感想
- 新しいことに挑戦しないとプログラマは腐る。
- でも新しいことは怖かったり大変だったり。
- 保険をかける的ニュアンスでの「保守的な冒険」という言葉が印象的だった。
- 気になったフレーズ
- 「Why open matters」
宮川達彦(みやがわ たつひこ)
Six Apart ソフトウェアエンジニア- 気になったフレーズ
- What are you coding?
>どんどんコードを書いて発信しよう。CodeReposとかに。 - 社内で使うフレームワーク(Sledge)をオープンソース化したことによるメリット
- 受注案件のプレゼンス確保
- OJT教育コストの低減
>新戦力には「これ勉強しといて」 - 開発チームのモチベーション
>受託案件のコードでは所有感が薄い
- OSS活動は英語の練習になる
>開発者が集まるようなIRCオススメ - コードはあなた自身を変える
- オープンソース活動は強力な名刺になる
- オープンソース活動を通じて有益なコミュニケーションに参加できる
- 「自分にリミッタをかけるな」。
>今週読んでいた「ハッカーと画家」にも同じこと書いてあった。
- What are you coding?
- 感想
- ここでもOSS重要。
- 「自分の作ったものを評価してもらいたい欲求」はOSS活動で満たされる。
- 気になったフレーズ
- 「シミュレーション的発想によるプログラミング」
金子勇(かねこ いさむ)
Dreamboat 技術顧問- 気になったフレーズ
- 金子氏のこと
- プログラムはアイデアの表現物
- 物理シミュレーションのためのプログラミング
- コンピュータ内部にモデル(=プログラム)構築
- 結果を検討
- パラメータを変更して GOTO 2
- モデル変更でGOTO 1
- 作るプログラムは意外にシンプル
>設計どおりに動くのはつまらない /どう動くかが楽しみ - いわば「究極の趣味プログラマ」
>素人にはお勧めできない - ソフトウェアを開発しただけで逮捕された
>裁判に勝つのが仕事だと思っている
- プログラミング方針
- 初期設計はあまり重視しない
>ベースとなる理屈(コンセプト)重要 - 基本モデルは簡単なほうがよい
>そこから生み出される結果は複雑なほうがよい - 予想外の結果を重視(バグはバグじゃない)
>バグ / 悪い結果を楽しむ>シミュレーション屋だから楽しい - 試行錯誤を重視
>細かいパラメータチューニングに落とし込む / テストプログラムを捨てることを厭わない
- 初期設計はあまり重視しない
- プログラミングにおいて重視していること
- 少しでも先に進むことが重要
>最初は最低限のシンプルなもの - 無駄なことをしない
>いかに手抜きできるか重要 / ポイントだけは手抜きしない - 思いついたら公開すべき
>自由に公開できたらいいのに…
- 少しでも先に進むことが重要
- 金子氏のこと
- 感想
- 「何のためにプログラムを書くか」が非常にはっきりしている
>うらやましい - 予想もつかない結果(時には「バグ」と呼ばれる)も楽しんでいる
- これらはみんな圧倒的な実力に裏打ちされていることを実感
>もっと力をつけねば
- 「何のためにプログラムを書くか」が非常にはっきりしている
- 気になったフレーズ
- ライトニング・トークス
- 柳瀬隆敏
シンプルWEB基盤技術 - 須藤功平
Cutter – 書きやすいC言語用単体テストフレームワーク - 桑田誠
YAMLとJSON用のスキーマバリデータとデータバインディング- 調べてよかったら使ってみよう
- 久保田秀和
ホワイトボード型CMS「SaasBoard」 - 阪本真一(quill3)
ギーク図書館 - 蓑輪(ひげぽん)
パフォーマンスチューニングの基礎の基礎- チューニングを開発サイクルに組み込むのは重要
>ユニットテストみたいに「めんどくさいが大事」と再確認
- チューニングを開発サイクルに組み込むのは重要
- 原田均
エロ目ジェネレータのすべて - 秋元裕樹
ならべて/narabeでの英語サービス挑戦 - ujihisa
IT業界で学生がこの先生きのこるためには? - 星暁雄
コモンズ・マーカーができるまで
- 柳瀬隆敏