GenesisLightningTalks vol.15に参加する
4月23日、GenesisLightningTalksの第15回LightningTalksに参加してきた。
今回のテーマは「DB」。なぜかといえば、会場に日本オラクルさんの本社ビル「オラクル青山センター」13F、セミナーフロアをお借りして行われるから。以前から何度か参加されているid:yokatsukiさんが中の人という縁で実現した、大変豪華な会場でのLT大会となった。
「DB」といってもデータベースに限らない、というのがGLTの愉快なところ。なんなら「ドラゴンボール」でも一向に構わないのだが、さすがにそこまでのチャレンジャーはいなかった。
私のスライドはこちら。
なんとまぁワンパターンなことに、またしても電子回路。今回は組んでもその後活用できないネタだったので、基盤ではなくブレッドボードに実装した。
**【2009-04-29 追記】**回路図と写真は別エントリした。
http://kwappa.txt-nifty.com/blog/2009/04/nand-8d4c.html
今回も幅広い内容で大変楽しかった。他の方の発表の感想を簡単に。
「どうしてもBlogが続かないあなたへの手紙」
いくつものBlogを始めては放置…を繰り返してきた、というお話。
「書くこと」が目的だと続かない、恥ずかしがって書かないのはもったいない。
確かに「毎週更新!」とか張り切らないほうが続くような気がする。
「DocomoのBadノウハウ」
携帯サイト開発の際のバッドノウハウ:DoCoMo編。
DoCoMoは比較的まともな方だと思うんだけど、外部CSS / Flashのバージョンが強敵か。
キャリア別にごにょごにょする作業工数ってクリエイティブとは程遠いので、キャリア気にしないで済む世界が早く実現するといいな、と同業者として切に思う。
「Dynamic oBject」
すみません同僚です。見に来てねという意味で「参加してね」とtwittしたら、勢い余ってプレゼンまで用意してきた。
そうかニュータイプとはこうして目覚めるのか、という参考になった。私はたぶん古いタイプのプログラマなので(シャアほど切れ者じゃないけどな)。
見知らぬ人もたくさんいる中で5分のプレゼンをした、というのは貴重な経験なはず。アウトプットすることを今後も続けてほしい。
「自己紹介と夢の話」
元講師が考えるIT研修の未来について。さすが講師、トークが抜群にうまい。著書まであるとは!
内容は「製品ごとの研修では総合的なスキルがつきにくい」というお話。サーバを開梱し、一通りセットアップして何か動くようにするところまでを一つの講座に、など具体的なビジョンまで披露。
私もチームの教育に強い関心があるので、もっとこういうテーマについて掘り下げて考えてみたい。できれば先生も交えて。
「Personal Software Process演習エージェント内部DB」
いきなり英語でプレゼンを開始、1分後に「なーんちゃって」と日本語に戻す「山口メソッド」を披露。やられた!
内容はPSP(パーソナルソフトウェアプロセス)について。開発工程を記録 / 分析して個人の能力を向上させる手法。
「アジャイル」の手前で足元を固めなければ!という気づき。紹介された参考書をポチった。
「dBのはなし」
DB = dB = デシベル。前回テーマが決まったときにずいぶん考えたが、これは出てこなかった!
音は空気の振動なので本来Pa(パスカル)で表すべき。でも人間の感覚は対数的に変化するのでdB(デシベル)を使って「感覚的な音の大きさ」を表す。どっちも知らなかった!
5分で説明するには難しい内容なのに「3大きいと1.4倍」という核心を突いたフレーズでまとめてるのがすごい。見習いたい。
「どのようにbackdoorが仕掛けられるのか?」
バックドアしかけられちゃってもう大変、という「フィクションの」お話。
クラッカーの手口も目的も、時間とともに変化しているというのが興味深い。その端末から直接何かを得る→最終目的への踏み台として使う。
CPUにバックドアを仕掛ける事例もあるとか。ソーシャルハックの割合が非常に高いが、万一仕掛けられたらちょっとやそっとじゃ気づかないよな…。
「身近な非手続き型言語の話」
SQLで問題を解く話。通常の手続き型言語(Cとか)に比べて計算量が激減するケースもあり、対象によっては(PHPなどLLと比べると)桁のオーダーで早くなったりするとか。
【2009-04-29追記】ちょっと誤解があったのを萩原さんご本人にご指摘いただいたので修正しました。「SQLで数独を解く」みたいな記事が記憶に残ってたので興味深かった。
機械学習に向いている手法らしい。今後注目される分野だけに、アプローチの一策として価値があるのではないか。覚えておこう。
発表予定だったすぎゃーんさんが仕事の都合で懇親会からの合流となったので、こちらの会場では発表終了。しかし、ustream.tvでつながっている福岡会場からtaigouさんが飛び入りでプレゼン。初の「ustream越しLigntning Talk」となった。
「ODBの話」
「ODB」:お酒にだらしない僕。福岡会場は飲みながらの観覧で、このころにはずいぶんへべれけだったらしい。
へべれけながらも「勉強会で何が変わるか」についてのアツいトーク。アクションすることに背中を押す / 押されることが一番重要。
DBとは「ドラマチックな勉強会」。本日一番の「おおおおー」という歓声を受けていた。
懇親会も同じビルの地下にあるPRONTOで行う、というラクチンな流れ。発表以外の部分 / 懇親会のネタをいくつか…
- オラクルのセミナルームはホントに素晴らしかった。プロジェクタ2面+大型ディスプレイ1面、ワイヤレスマイク2系統、各デスクに電源、WiFi…。麻布区民センターの第10回に初めて参加させていただいてから半年余。この変化に立ち会うことができてよかったと思う。
- 個人的にちょっと血迷って、ドラを購入して持ち込んだ。前述のとおりの立派な会議室に響き渡るドラの音。自分で持ち込んだくせに、鳴らされた自分が一番驚いているという体たらく。ドラ娘さん懇親の一撃を聴いて、ああ買ってよかったと思った。
- 「#rm -Rf /」すると、ps, ls, topなどプロセスの確認に必要なコマンドが消えていくので何が起きているのかわからない。kill, shutdownなども消えるので止めることも難しい。そしてシステムは確実に壊れていく。
- Second Lifeは死んでいない。OSS化されたのでアバタシステムだけ切り出して3Dによる案内システムとか。エリアの人数制限を逆に活かしたプレミアム感の強いイベントとか。ニッチに目を向ければ使い道はある。
次回予定は5/21(木)、テーマは「笑」。今回の発表がダジャレだった(そしてかなりすべった)私にはなかなか厳しいテーマ。苦笑や失笑にならないようにしたいところである。
●Events/2009/04 – Genesis Lightning Talks Wiki
http://wiki.somethingnew2.com/lt/index.php?Events%2F2009%2F04
http://www.oracle.com/lang/jp/index.html
http://www.oracle.co.jp/aoyamacenter/
●Genesis Lightning Talks Vol. 15 どうもありがとうございました:さむしんぐにゅぅ
http://blog.somethingnew2.com/archives/2009/04/post_641.php
http://d.hatena.ne.jp/tsuyoshikawa/20090423/1240500956
●key-cc: GenesisLightningTalks Vol.15に参加しましたーその1ー
http://key-cc.de-blog.jp/keycc/2009/04/genesislightnin.html
●myfinder’s blog: GenesisLightningTalks Vol.15に出てきました。
http://blog.myfinder.jp/2009/04/genesislightningtalks-vol15.html
●GLT vol.15お疲れさまでした – tragicomedy
http://d.hatena.ne.jp/taigou/20090425/1240659067
●Genesis Lightning Tallkに参加してきました – TechTalkManiacs
http://d.hatena.ne.jp/kagigotonet/20090423
●GenesisLightningTalks Vol.15 に行きそびれた – すぎゃーんメモ
http://d.hatena.ne.jp/sugyan/20090424/1240577036
●GenesisLightninngTalks #15 を見に行って来ました – なるひこの Linux Printing お勉強日記
http://d.hatena.ne.jp/naruoga/20090423/1240506726
●GLT@福岡 さらに続き – ナカオ日記-フリーランスの轍
http://d.hatena.ne.jp/h-nakao/20090424/1240500744
●Amazon.co.jp: Oracle SQLクイズ (DB Magazine SELECTION): 渋井 俊昭, 甲木 洋介, 須々木 尚子: 本
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798112003/bottomline02-22
●Amazon.co.jp: パーソナルソフトウェアプロセス入門: ワッツ ハンフリー, Watts S. Humphrey, PSPネットワーク: 本
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4320120132/bottomline02-22