9/12(土)、六本木AXISギャラリーで開かれていた「Hands On – Prototyping Prototypes」というイベントに行ってきた。先日参加したLLTV」で、「プロトタイピング ~「もの作り」の流儀~」というセッションのスピーカーをした小林茂氏が所属するIAMASの成果発表イベントであるらしい。

01_090912_151728

制作プロセス

LLTVのメモより。アイデアを実際のプロダクトにするフローは…

  • アイデアスケッチ

    →紙にどんどん書く。壁に貼って一覧し、評価していく。

  • ダーティプロトタイプ

    →粘土などの素材で「とりあえず」形にしてみる。

  • ビデオプロトタイプ

    →使われるシーンを想定した映像を作ってみることで面白いかどうか調べる。

  • ハードウェアスケッチ

    →重要な部分を実際に製作してみる。実現可能性の検証などを行う。

  • プロトタイプ制作

    →ハード、ソフト、外装(3Dプリンタなどを使用)を作りこみ、展示できるレベルのものを作る。

プロトタイピング

02_090912_152506

会場の壁には一面「アイデアスケッチ」が貼ってあった。

03_090912_155656

書き方にもちゃんとメソッドがある。

04_090912_152536

なんかそれっぽいアイデアから…

05_090912_155814

41236P+Gという長いコマンドが必要なものまで。

06_090912_152646

アイデアは簡単な手法 / 安い素材で手早く形にする。ものによっては映像を作ることで「使われるシーン」をシミュレートし、そこに存在する面白さを見つける。

プロトタイプ

そして機能の一部をハード / ソフトで手早く実装するステップを経て、ユニークなプロトタイプたちができあがり、展示されていた。

いちゃいちゃ!ゆびずもう

07_090912_161316

アイデアスケッチもあった。

08_090912_161308

こっちがプロトタイプ。顔の部分が導電性の素材でできており、人形同士が接触することで振動+音を発生させる。

ジャミングギア
<p>
  <a href="http://kwappa.txt-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/09/15/09_090912_153456.jpg" onclick="window.open(this.href, '_blank', 'width=640,height=480,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img width="240" height="180" border="0" alt="09_090912_153456" title="09_090912_153456" src="http://kwappa.txt-nifty.com/blog/images/2009/09/15/09_090912_153456.jpg" style="margin: 0px 5px 5px 0px; float: left;" /></a>
</p>

<p>
  センターユニットの回転を歯車(いろんなサイズ・形を交換可能)でサウンドユニットに伝え、その回転によって短いサンプルをループ再生する。
</p>

<p style="clear: both;">
  <h5>
    スタンポロン
  </h5>
  
  <p>
    <a href="http://kwappa.txt-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/09/15/10_090912_160110.jpg" onclick="window.open(this.href, '_blank', 'width=640,height=480,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img width="240" height="180" border="0" alt="10_090912_160110" title="10_090912_160110" src="http://kwappa.txt-nifty.com/blog/images/2009/09/15/10_090912_160110.jpg" style="margin: 0px 5px 5px 0px; float: left;" /></a>
  </p>
  
  <p>
    動物型のユニットが歩くと、接地にあわせて効果音を再生する。
  </p>
  
  <p style="clear: both;">
    <a href="http://kwappa.txt-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/09/15/11_090912_160116.jpg" onclick="window.open(this.href, '_blank', 'width=640,height=480,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img width="240" height="180" border="0" alt="11_090912_160116" title="11_090912_160116" src="http://kwappa.txt-nifty.com/blog/images/2009/09/15/11_090912_160116.jpg" style="margin: 0px 5px 5px 0px; float: left;" /></a>
  </p>
  
  <p>
    足のカラーパーツで音色を交換可能。同じパーツでも装着する動物によって再生する音を変えたりしている。
  </p>
  
  <p style="clear: both;">
    <h5>
      inClip
    </h5>
    
    <p>
      <a href="http://kwappa.txt-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/09/15/12_090912_154710.jpg" onclick="window.open(this.href, '_blank', 'width=480,height=640,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img width="240" height="320" border="0" alt="12_090912_154710" title="12_090912_154710" src="http://kwappa.txt-nifty.com/blog/images/2009/09/15/12_090912_154710.jpg" style="margin: 0px 5px 5px 0px; float: left;" /></a>
    </p>
    
    <p>
      カラーリングされたパーツをクリップで挟むと、ホストのMacでファイルやアプリケーションが立ち上がる。色ごとにユニークな動作が設定されている。
    </p>
    
    <p style="clear: both;">
      <h4>
        感想
      </h4>
      
      <ul>
        <li>
          外装などを作るための<a href="http://www.marubeni-sys.com/de/uprint/" target="_blank">3Dプリンタ</a>を展示営業していた。本体198万だって!すごくほしい…。レンタル利用させたら償却できるかなぁ…。
        </li>
        <li>
          結構不具合で予定通りの挙動をしてないものもあったが、それもご愛嬌。
        </li>
        <li>
          ひとつひとつ、担当した学生さんが丁寧に説明してくれた。熱があって非常によかった。
        </li>
        <li>
          ハードウェアは主にGainer / Funnel / FIO、ホストはほぼすべてMacだった。
        </li>
        <li>
          プロジェクトは立ち上げから展示まで約4か月。
        </li>
        <li>
          とにかく楽しかった。そしてうらやましかった。以前書いた「<a href="http://www.kwappa.net/blog/archives/498" target="_blank">組み込み屋さんになりたかった</a>」という文章のいろいろが、目の前でどんどん形になっている。いい時代になったなぁ。
        </li>
      </ul>
      
      <p>
        「ダーティプロトタイプ」という言葉をどんどん実践するのが課題だと強く感じつつ、収穫の多い土曜日を過ごすことができた。この手のイベントはこの先もっとマークしていきたい。
      </p>
      
      <p>
        ●<a href="http://www.iamas.ac.jp/project/ui/" target="_blank">IAMAS ユビキタスインタラクション研究領域</a><br /> http://www.iamas.ac.jp/project/ui/
      </p>
      
      <p>
        ●<a href="http://www.iamas.ac.jp/project/ui/handson/" target="_blank">Hands On &#8211; Prototyping Prototypes</a><br /> http://www.iamas.ac.jp/project/ui/handson/
      </p>
      
      <p>
        ●<a href="http://www.iamas.ac.jp/J/index.html" target="_blank">IAMAS 情報科学芸術大学院大学|国際情報科学芸術アカデミー</a><br /> http://www.iamas.ac.jp/J/index.html
      </p>
      
      <p>
        ●<a href="http://ll.jus.or.jp/2009/program/prototyping/" target="_blank">プロトタイピング ~「もの作り」の流儀~ ? Lightweight Language Television (LLTV)</a><br /> http://ll.jus.or.jp/2009/program/prototyping/
      </p>
      
      <p>
        ●<a href="http://www.marubeni-sys.com/de/uprint/" target="_blank">3Dプリンター uPrint | 丸紅情報システムズ</a><br /> http://www.marubeni-sys.com/de/uprint/
      </p>
      
      <p>
        ●<a href="http://www.kwappa.net/blog/archives/498" target="_blank">組み込み屋さんになりたかった | Kwappa談話室</a><br /> http://www.kwappa.net/blog/archives/498
      </p>